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2010年2月27日 (土)

リアルに生きているか?

肉を買ってきて晩飯のおかずにする。だけど世の中には「お肉」
なんてものはないんですよ。あれは牛の屍体なんですよ。牛の屍体
を「お肉」なんていいくるめて平気でいるのが僕らの生活だった。
何か堪えがたいほど居心地のいい、うその生活ですよね。ところが
、そういう生活に平気でいる人は、牛をさばく人に感謝するどころ
か、逆に白い目で見たりします。
車谷長吉『漂流物』愚か者「ぬけがら」より
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リアルである、ということを考えます。自分の生活はリアルなのだ
ろうか。いろいろなたいへんなこと、手間がかかること、やっかい
なことを色々言い訳をして、誰かにやってもらっているだけでは
ないか、と。
この言葉に当たったとき、ガツンときた。今でもこの言葉には心が
ざわつく。平気でいられたら楽なのだと思う。あたりまえだと思え
ば、平気なのです。でも、ふと疑問に思うと苦しい。どうにも苦し
くて、生きていくことが一気に辛くて大変なことになる。でも、
その苦しみを抱えて生きることが、リアルに生きることなのかも
しれないと思うのです。

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